「災害に強い家をめざして」第2回は、台風と大雨への備えです。
風雨が強くなってからできることには限りがあります。
天候が穏やかなうちに住まいの状態を確認し、地域の災害リスクを知っておきましょう。

窓を守ることが、室内の安心につながる
台風のとき、窓は強い風だけでなく、飛ばされてきた物によって割れることがあります。
窓が破損すると雨風が室内に入り、家具や床などにも被害が及ぶおそれがあります。
備えとして検討したいのが、雨戸やシャッターです。ただし、すべての製品が同じ性能ではありません。
窓の大きさや設置場所、求める耐風圧性能や飛来物への対策を確認しながら選ぶことが大切です。
すでに設置されている場合も、普段から開閉できるか、施錠できるかを確認しておきましょう。
長く動かしていない雨戸やシャッターは、いざ使おうとしたときに不具合に気づくことがあります。
なお、窓に養生テープを貼っても、ガラスそのものが強くなるわけではありません。
応急処置だけに頼らず、窓の仕様や雨戸・シャッターを含めて備えを考えることが大切です。
屋根や外壁は、小さな異変を見逃さない
屋根や外壁は、日々、紫外線や風雨にさらされています。
屋根材のずれ、板金の浮き、外壁のひび、窓まわりのシーリングの劣化などは、雨漏りにつながることがあります。
天井や壁に新しい染みがある、雨のときだけ湿ったにおいがする。
こうした室内の変化も、点検のきっかけになります。
表面だけを直すのではなく、雨水がどこから入り、どの経路を通っているかを確認することが重要です。
屋根や高い場所の点検は専門業者に任せましょう。
地上から見える変化や室内の様子を記録しておくと、相談の際にも役立ちます。
海老名で暮らすなら、ハザードマップを確認
家の設備と同じくらい大切なのが、土地の条件です。
海老名市の防災ガイドブックでは、河川の洪水、内水、土砂災害のハザードマップを確認できます。
洪水は河川の氾濫によるもの、内水は大雨が排水しきれずに浸水する現象です。
「川から離れているから安心」と決めつけず、自宅周辺でどのような災害が想定されているかを調べましょう。
自宅の位置に加え、想定される浸水の深さ、避難先までの経路、途中の低い場所も確認しておきたいポイントです。
これから土地を購入する方は、建物の計画に入る前に確認することをおすすめします。
建物の備えと、早めの避難をセットで
新築では、地域の条件に応じて床の高さや設備の設置位置、敷地の排水計画などを検討できます。
ただし、こうした工夫によって、あらゆる浸水被害を防げるわけではありません。
家を丈夫にすることと、危険なときに避難することは、どちらも必要な備えです。
2階がある家でも、その場にとどまることが適切とは限りません。
ハザードマップや自治体の避難情報を確認し、早めに行動できる準備をしておきましょう。
普段は、地上の安全な範囲で排水口の詰まりや、庭の飛ばされそうな物を確認することから始められます。
風雨が強まってから屋外の作業をするのは避けてください。
建築のひら木では、窓や屋根の状態だけでなく、敷地や暮らし方も踏まえてご相談を伺います。
気になる場所があれば、被害が出る前にご相談ください。
次回は、停電や断水が起きたときの暮らしを支える、設備と備蓄についてお届けします。
参考情報
海老名市防災ガイドブック(ハザードマップ)
気象庁:自分で行う災害への備え
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/ame_chuui/ame_chuui_p10.html
YKK AP:台風対策・応急対策の検証
https://www.ykkap.co.jp/consumer/satellite/products/articles/consumer/disaster/typhoon/

