過ごしやすい秋は、住まいの点検や家族の備えを見直すよい機会です。
今月は「災害に強い家をめざして」をテーマに、4回にわたって住まいと防災についてお届けします。
第1回は、家づくりの土台となる「地震への備え」です。
地震がいつ起こるかを正確に予測することはできません。
だからこそ、毎日を過ごす家に、あらかじめどのような備えを持たせておくかが大切になります。

間取りやデザインと一緒に、家の強さも考える
新築の打ち合わせでは、明るいリビングや使いやすいキッチン、好みの外観など、目に見える部分に関心が向きやすいものです。
一方、完成すると見えなくなる柱や梁、壁、基礎も、家族の暮らしを支える大切な要素です。
地震に備えるには、丈夫な部材を使うだけでなく、建物全体のバランスを考える必要があります。
壁の量と配置、柱や梁のつながり、基礎や地盤との関係まで、一棟ごとに確かめていくことが重要です。
例えば、大きな窓のある開放的なリビングも、耐震性と合わせて計画することで、心地よさと安心の両立をめざせます。
暮らしの希望と構造の検討を、設計の初めから一緒に進めることが大切なのです。
「耐震等級3」は、家選びの大切な指標
地震に対する建物の強さを知る指標の一つが、住宅性能表示制度の「耐震等級」です。
等級は1から3まであり、耐震等級3が最も高い等級です。
例えば「構造躯体の倒壊等防止」の等級3は、等級1の基準となる地震力の1.5倍に対して、倒壊・崩壊等を防ぐ性能を示します。
これは震度が1.5倍という意味ではなく、どのような地震でも無傷でいられるという保証でもありません。
大切なのは、等級という言葉だけで判断せず、どのような設計・計算によって性能を確かめているかを知ることです。
新築の相談では、構造の確認方法や住宅性能評価書の取得の有無も確認してみましょう。
ひら木が大切にする、目に見えない安心
建築のひら木では、耐震等級3を標準とし、全棟で構造計算を行う家づくりを大切にしています。
断熱性能や気密性能と同じように、耐震性能も、長く安心して住み続けるための基本だと考えているからです。
毎日の団らんや食事、家族の成長を見守る時間。
そのかけがえのない日常を支えるのが住まいです。
完成時の見た目だけでなく、将来の暮らしまで見据えて性能を考えたいと思っています。
室内の備えも、家の安全の一部です
建物の耐震性と合わせて見直したいのが、家具の配置や収納です。
寝室の背の高い家具、出入口の近くの収納、棚の上の重い物など、揺れたときに危険につながる場所がないか確認しましょう。
家具を適切な下地に固定することや、重い物を低い位置に置くこと、避難する動線に物を置かないことも大切です。
新築やリフォームなら、家具の固定用下地や収納計画をあらかじめ考えておくことができます。
「今の家の耐震性が気になる」「新築で何を確認すればよいかわからない」。
そんなときは、建築のひら木へご相談ください。
住まいの状態やご希望を伺いながら、必要な備えを一緒に考えます。
次回は、台風や大雨から住まいを守るために、窓・屋根・敷地まわりで考えておきたいポイントをご紹介します。
参考情報
耐震等級の説明:住宅性能評価・表示協会
https://www.hyoukakyoukai.or.jp/seido/shintiku/05-01.html

