冬に寒い家は、なぜ寒い?

冬が来る前に、住まいの「断熱」を考えてみませんか 

9月に入りました。
まだまだ暑さの残る日も多く、「冬の寒さなんて、まだずっと先」と感じる方も多いのではないでしょうか。
ところが、住まいの寒さ対策を考えるのであれば、本格的に寒くなってからではなく、秋を迎えるこれからの時期がおすすめです。

毎年、寒い季節になると、
「暖房をつけているのに、なぜか足元が寒い」
「リビングは暖かいのに、廊下やトイレに出ると急に寒くなる」
「朝起きると窓が結露している」
「窓の近くにいると、スーッと冷たい空気を感じる」といった住まいのお悩みが増えてきます。
「古い家だから仕方がない」
「暖房の能力が足りないのかな」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、その寒さの原因は暖房設備ではなく、**家そのものの「断熱性能」**にあるかもしれません。

暖房を強くするだけでは、解決しないこともあります

寒ければ暖房の設定温度を上げる。
それでも寒ければ、もう一台暖房器具を増やす。
もちろん、それも一つの方法です。
しかし、せっかく暖めた空気が窓や壁、床、天井などから外へどんどん逃げているとしたら、どうでしょうか。
たとえば、穴の開いたバケツに一生懸命水を入れているようなものです。
水をたくさん入れれば一時的にはたまりますが、入れ続けなければすぐに減ってしまいます。
住まいもよく似ています。
断熱性能が十分でない住宅では、暖房で室内を暖めても、その熱が外へ逃げやすくなります。
すると暖房は室温を保つために頑張り続けなければなりません。
その結果、
「暖房をつけているのに寒い」
「暖房を止めると、すぐに寒くなる」
「光熱費が思った以上にかかる」
といったことにつながります。
そこで重要になるのが「断熱」です。

断熱とは「暖める」のではなく「暖かさを逃がしにくくする」こと

断熱という言葉は聞いたことがあっても、具体的にどのような役割なのか、分かりにくいかもしれません。
簡単に言えば、冬は室内の暖かさを外へ逃がしにくくし、夏は外の暑さを室内へ伝えにくくすること。
これが断熱の大きな役割です。
魔法瓶をイメージすると分かりやすいと思います。
魔法瓶は、中の飲み物を自分で暖めたり冷やしたりしているわけではありません。
外の温度の影響を受けにくくすることで、中の温度を保ちやすくしています。
住宅も同じです。
断熱性能を高めることで、一度暖めたり冷やしたりした室温を保ちやすくなります。
つまり、「たくさん暖房する家」から「少ないエネルギーでも快適さを保ちやすい家」へ。
これが断熱性能を高める大きな意味です。

「リビングは暖かいのに廊下が寒い」も大切なサインです

私たちは、単にリビングの室温だけで住み心地を考えているわけではありません。
たとえば冬の夜。
暖かいリビングから廊下へ出て、寒い脱衣室で服を脱ぎ、お風呂へ入る。
あるいは夜中に暖かい寝室から寒い廊下を通ってトイレへ行く。
こうした家の中の温度差も、暮らしの快適性を考えるうえで大切なポイントです。
家全体の断熱性能を高めると、部屋ごとの温度差を小さくしやすくなります。
「リビングだけ暖かい家」ではなく、
「家のどこにいても極端な暑さ・寒さを感じにくい家」を目指す。
これは、私たちが住まいづくりで大切にしている考え方の一つです。

「寒い」には、必ず原因があります

リフォームのご相談をいただいたとき、私たちが大切にしているのは、
「寒いから暖房器具を増やしましょう」と、すぐに結論を出さないことです。
なぜ寒いのか。
窓から冷気が伝わっているのか。
床下から冷えているのか。
壁や天井の断熱材が不足しているのか。
すき間から外気が入っているのか。
実際には、いくつかの原因が重なっていることもあります。
建物の築年数や構造、間取り、窓の種類、日当たり、そしてご家族の暮らし方によっても違います。
だからこそ、まず住まいを確認し、**「寒さの原因はどこにあるのか」**を考えることが大切なのです。

すべてをリフォームしなくても、できることがあります

「断熱が大切なのは分かったけれど、家全体をリフォームするのは大変そう……」そう思われる方もいらっしゃるでしょう。
確かに、住宅全体の断熱性能を高めることが理想ではあります。
しかし、必ずしも最初から大掛かりな工事をしなければならないわけではありません。
たとえば、窓に内窓を取り付ける。
窓そのものを断熱性能の高いものへ交換する。
床をリフォームするタイミングで床下の断熱性能を高める。
浴室のリフォームと合わせて窓や断熱を見直す。
LDKなど、家族が長く過ごす場所から改善する。
このように、現在のお住まいの状態とご予算に合わせて、優先順位をつける方法もあります。
大切なのは、「全部やるか、何もしないか」ではありません。
限られた条件の中で、どこを改善すれば一番暮らしが良くなるのかを考えることです。

冬が来る前の今だからこそ、住まいを見直してみませんか?

本格的に寒くなってから、「今年も寒いな」と思いながら冬を過ごすのではなく、少し早めに住まいを見直してみてはいかがでしょうか。
断熱リフォームの目的は、単に部屋を暖かくすることだけではありません。
夏も冬も過ごしやすくすること。
冷暖房に使うエネルギーを抑えること。
部屋ごとの温度差を小さくすること。
そして何より、毎日の暮らしを快適にすることです。
私たち建築のひら木は、新築住宅だけでなく、これまで高性能住宅づくりで培ってきた断熱・気密の考え方を、リフォームにも活かしています。
「冬になると、この部屋だけ寒い」
「窓の結露を何とかしたい」
「暖房をつけても足元が寒い」
「築年数が経ってきたので、一度家の断熱性能を見てほしい」そんな小さなお悩みからでも構いません。
大切なのは、目の前の寒さだけを解決するのではなく、その原因を考え、これから先も快適に暮らせる住まいにしていくことだと私たちは考えています。
今年の冬を迎える前に、一度ご自宅の「寒さ」について考えてみませんか?
次回は、住まいの断熱を考えるうえで非常に重要な場所、

「窓を変えると、暮らしはどこまで変わる?」
をテーマにお話しします。

ZEHビルダー

建築のひら木はZEHの普及に努めています!

ZEH(ゼッチ)とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)の略。

ネットゼロエネルギー住宅とは、建物の断熱化+機器の高効率化により、使用エネルギーを削減し、さらに、太陽光発電などの創エネルギーを用いることで、エネルギー収支がゼロになる住宅のこと。

建築のひら木のZEH普及実績と今後の目標

2030年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH目標値は100%
2025年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は100%
2024年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は100%
2023年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は100%
2022年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は84%
2021年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は100%
2020年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は100%

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