低燃費住宅とは?省エネで長寿命な家づくりを実現する7つのポイント

「低燃費住宅」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
文字通り、低燃費=省エネの住宅を指しますが、さらに長寿命で地域の気候に合った快適な住まいを低燃費住宅と言います。
月々の光熱費だけでなく、メンテナンスにかかる費用や頻度を大幅に減らせる低燃費住宅。
今回は、低燃費住宅を実現するための7つのポイントについてくわしく解説します。

低燃費住宅とは?パッシブハウスとは違う?

低燃費住宅とは、地域の気候や風土に合わせた家づくりを前提として、家の断熱性・気密性を高めることにより消費エネルギーを抑える家を指します。
さらに住宅の長寿命化を目指すことで、一般的な住宅よりもメンテナンスの費用・頻度を大きく減らすことが可能です。
「パッシブハウス」と同義に理解されることも多い低燃費住宅ですが、明確な基準値の有無という点で両者は異なります。
パッシブハウスには登録工務店制度を設ける「パッシブハウスジャパン」による明確な数値基準が設けられています。
しかし、低燃費住宅についての数値はあくまで努力目標として設けられているにすぎません。

低燃費住宅をつくるための7大要素

高寿命を大前提に

諸外国に比べても圧倒的に短く、多くが30年ほどといわれている日本住宅の寿命。
30年ほどでは、35年ローンを支払い終わる前に建て替えが必要となり、資産として子どもに遺すこともできません。
メンテナンスの負担も少ない100年以上持つ住宅をつくれば、一生安心して暮らせるだけでなく、次の世代にも引き継がれる本当の財産となるでしょう。

外壁面積を最小限に

燃費がいい家をつくるには、外壁の表面積を最小限にすることが大切です。
外気温や湿度の影響を受けにくくしてエネルギー消費を抑えられるだけでなく、初期の建築コストも少なく済みます。
凹凸のない正方形に近い形が理想的です。

断熱性を高める

家の快適性に直接かかわるのが断熱性能です。
地域の気候に適した断熱性を考慮することで、冷暖房効率をアップさせ、室内の温度を一年中一定に保つことができます。

気密性を高める

どれだけ断熱性を高めても、隙間が多い家では性能を発揮できず、カビの発生・構造材の腐食の恐れさえも懸念されます。
高断熱には高気密をあわせることで、「夏涼しく、冬暖かい家」が実現するのです。

軒と庇を効果的に配置

家の方位や窓の位置に合わせて、軒や庇を効果的に配置することが大切です。
季節ごとの太陽位置や方向を計算することで、夏は日射を防ぎ、冬はほどよく取り入れるといった「パッシブデザイン」が可能になります。

蓄熱を利用

床・壁・天井に蓄熱性の高い素材を使用することで、気候を上手に活かした住まいづくりを行います。
夏の夜の冷たさを、冬の昼の暖かさを蓄熱できれば、冷暖房効率の高い省エネな住宅が実現するでしょう。

エネルギーパスで燃費を計算

ヨーロッパでは『エネルギーパス®』という住宅の燃費計算書が義務化されています。
室内を快適に保つための年間エネルギー消費量を計測し、数値化した家の偏差値のようなものです。
低燃費住宅を目指すならばぜひ考慮したい数値です。

まとめ

気候風土を活かし、省エネで長寿命な家である「低燃費住宅」。
低燃費住宅では、快適な住まい環境だけでなく長期的なコスト削減を見込めます。
「劣化」ではなく「経年変化」を楽しめる、味わいのある家となるでしょう。
建築のひら木では、快適なマイホームを実現するためにお客様とスタッフが「家づくり」を共同作業で進めています。
皆さまのマイホームに対する理想や思いをぜひお聞かせください。

ZEHビルダー

建築のひら木はZEHの普及に努めています!

ZEH(ゼッチ)とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)の略。

ネットゼロエネルギー住宅とは、建物の断熱化+機器の高効率化により、使用エネルギーを削減し、さらに、太陽光発電などの創エネルギーを用いることで、エネルギー収支がゼロになる住宅のこと。

建築のひら木のZEH普及実績と今後の目標

2025年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH目標値は100%
2023年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は100%
2022年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は84%
2021年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は100%
2020年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は100%

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