家の構造は木造と鉄骨どっちがいい?メリット・デメリットを解説

新築住宅を検討するとき、木造にするか鉄骨造にするか迷う方も多いのではないでしょうか。
見た目にはほとんど違いの分からない両者ですが、特徴は大きく異なります。
そこで今回は、木造住宅と鉄骨造住宅の違い、メリット・デメリットについて解説します。
それぞれを正しく理解し、新築計画の際の参考にしてください!

木造と鉄骨造の違いとは?

木造と鉄骨造の違い、それは柱や梁といった主な構造に、木が使われているか、鉄骨が使われているかの違いです。
日本での主流は木造で8割から9割になるとも言われています。
令和3年時点での新築住宅での割合についても、木造が7割近い件数となっており、一般的にイメージしやすい家の構造ではないでしょうか。

木造住宅のメリット・デメリット

メリット

1.躯体の断熱性・吸湿性が高い

木材は熱を伝えにくく、優れた断熱性を持っています。
また、吸湿性が高いため、高温多湿になりやすい日本の環境に適した構造と言えるでしょう。

2.軽く、耐震性に優れる

木造は鉄骨造よりも軽量である点は大きな違いです。
地震発生時には、建物は重量があるほど力を受けやすいため、軽量である方が地震の影響を受けにくく、耐震面において有利に働きます。

3.環境にやさしい

持続可能な資源であり、製造時や加工時のCO2排出量が少ない木造は、非常にエコな構造です。
政府や自治体でも木造を推奨する事業が強化され、地域材を用いた省エネ木造住宅の普及などに努めています。

デメリット

1.材料や職人によってムラが出る

木材は、樹種や個体によって違いがあるため、強度や品質、意匠性に差が生じます。
また、鉄骨に比べると現場加工が多い傾向にあり、職人の技術により精度が左右される側面があります。

2.腐朽・シロアリ被害の可能性

木造は経年や環境によって、腐朽やシロアリ被害が発生することがあります。
新築時だけでなく、長期間住まい続けるなかでも、適切な維持管理、定期的なメンテナンスが必要です。

鉄骨造住宅のメリット・デメリット

メリット

1.強度・耐久性が高い

鉄骨造は、強度が高く粘り強く、火が燃え広がりにくいという特徴があるため、災害にとても強い構造です。
木造においても、躯体の一部を鉄骨にすることで、構造を強化しながら設計の自由度を図る、といった方法をとることがあります。

2.品質が安定し、工期も短縮できる

鉄骨は工場加工が多く、現場加工はほとんどありません。そのため木造よりも品質が安定し、工期の短縮が叶います。

3.火災保険が安くなる

火災保険の保険料は、建物構造によって判定されます。
一般的に鉄骨造は木造よりも安く、3分の2から半分程度の保険料になり、大幅なコストカットが期待できます。

デメリット

1.コストがかかる

鉄骨は木造よりも重量があるため、地盤補強が必要なケースがあります。
さらに、材料がほとんど工場加工であるためコスト高になりやすく、基礎についても木造より大きくなるので価格が高くなる傾向にあります。

2.鉄が錆びる可能性がある

木造のように腐朽やシロアリ被害が発生することもありませんが、錆による腐食の可能性があります。
特に結露は錆につながりやすいため、断熱対策が非常に重要です。

まとめ

木造と鉄骨造は、様々な違い、メリット・デメリットがあります。
近年では、木造であっても鉄骨造と同じくらい地震や火事に強い家にする技術・材料が開発されています。
建築予定の土地や家の間取り、コストなど、重視する項目をまとめ、どちらにするか検討しましょう。
ひら木では、これからお家を建てるみなさまの疑問や悩みにお答えしています。
お気軽にご相談ください。

ZEHビルダー

建築のひら木はZEHの普及に努めています!

ZEH(ゼッチ)とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)の略。

ネットゼロエネルギー住宅とは、建物の断熱化+機器の高効率化により、使用エネルギーを削減し、さらに、太陽光発電などの創エネルギーを用いることで、エネルギー収支がゼロになる住宅のこと。

建築のひら木のZEH普及実績と今後の目標

2025年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH目標値は100%
2023年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は100%
2022年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は84%
2021年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は100%
2020年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は100%

MENU